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ビジネス ファッション ラボ

オックスフォードシューズ(Oxford Shoes)とは?
ことばの意味を意識すると、靴選びがもっと楽しくなる。

どこかで「オックスフォードシャツ」という単語を目にしたことはありませんか? 実はアパレル用語には「オックスフォード」の付く単語がいくつかあります。アイウェアやパンツ、ストライプ柄や色の名前にまでオックスフォードが用いられていますが、もっとも一般的なのは「オックスフォードシャツ」でしょう。「オックスフォードクロスを用いたボタンダウンシャツ」程度は把握している人も多いのではないでしょうか。単に「オックス生地」とも省略される「オックスフォードクロス」は、やや厚手で織り目がはっきりしていて、ソフトで通気性が高いのが特徴。トラッドなボタンダウンシャツの定番生地です。

そんなオックスフォードクロス&シャツについては知っていても、その次に一般的な「オックスフォードシューズ」をきちんと把握している人はそう多くなさそうです。知らなくても問題はありませんが、知っておいて損はありません。オックスフォードシューズの意味を明確にするだけで、おしゃれが少し楽しくなるかもしれませんので。

脱ブーツとして誕生したのがオックスフォードシューズ

「オックスフォードシューズ」とは、靴ヒモで留める短靴のこと。ヒモを通すためのハトメが3対〜6対くらい付属していて、くるぶしよりも低い靴のことを指します。つまり、一般的な革靴の多くはオックスフォードシューズとなります。

起源は17世紀の後半まで遡ります。イギリスのオックスフォード大学に通っている学生がブーツの流行を嫌い、ブーツを短丈にアレンジしてヒモを通して履いたのが始まりと言われています。

簡潔に言えば、長靴に対する短靴がオックスフォードシューズと呼ばれるようになったので範囲が広いというわけです。ちなみにファッション用語として登場する「オックスフォード」は今回のように「オックスフォード大学」を指していることがほとんどです。

内羽根式の短靴のみをオックスフォードシューズと呼ぶ場合も

オックスフォードシューズは外羽根式(ブルーチャー、ブラッチャー)、内羽根式(バルモラル)のどちらも含みます。ただしイギリスでは、とくに後者の内羽根式のみをオックスフォードシューズと呼ぶこともあるようです。(その場合、外羽根式の靴はダービーシューズと呼ばれます。)

発祥の地である英国をリスペクトして内羽根式のオックスフォードシューズを選び、ブリティッシュスタイルのスーツに合わせるのは粋でおすすめ。スタイリングとしてはオーセンティックなので、知らないうちに実践している人も多いとは思いますが、重要なのは自分自身がどんな意識で着こなしているかという点です。足元までイギリス式で揃えていると思うだけで、背筋がいっそう伸びると思いますので試してみてください。

現代においてはスニーカーの対義語としてイメージするのもおすすめ

一般的な革靴を意味すると言って過言ではない「オックスフォードシューズ」だからこそ、「スニーカー」の対義語として定義してもおもしろいと思います。機能的な合成皮革などの靴を「革靴」と呼ぶのは(本革ではないので)気が引けるかもしれませんが、オックスフォードシューズと呼ぶと矛盾が解消できる気がします。

ビジネスシューズやドレスシューズのうち、ヒモ靴タイプはすべてオックスフォードシューズ。それをスニーカーの対義語と考えると、これまではスニーカーを合わせていた場面であえてオックスフォードシューズを合わせてみたくなりませんか?

スウェットパーカやジーンズを使ったカジュアルなスタイルの足元をオックスフォードシューズに変えるだけで、少し上品に仕上がって何だか新鮮です。普段のウォームビズやクールビズでスニーカーを使っているなら、オックスフォードシューズに差し替えるだけで少し上品になります。スポーツMIXなスタイルもオックスフォードシューズで格上げすると大人なムードにアレンジできるはずです。

言葉の意味を把握して意識するだけでおしゃれが楽しみやすくなりますので、まずはオックスフォードシューズの意味を自分なりに消化してみてください。そして、気軽にコーディネートに取れ入れみましょう!

筆者Profile
平 格彦(たいら まさひこ)
東京都生まれ。ライター、編集者、コラムニスト、プランナーなど。AllAbout「メンズファッション」ガイド。JAPAN MENSA会員。野菜ソムリエ。大学でマーケティングを専攻した後、新卒で出版社へ入社して広告部、ファッション誌編集部を経て独立。フリーランスとして関わったメディアは60程度。その経験を踏まえ、客観的、横断的、俯瞰的にファッションを分析するのが得意。そんな視点を活かして[着こなし工学]を構築中。編集力を応用して他分野でも活動。
http://www.masahikotaira.com

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