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コラム

いい男になりたいのなら、包丁を研ぎ、靴を磨け

ここ最近、私が猛烈にハマっている趣味なのですが、この2つの習慣には、世の中に溢れている自己啓発にも負けないくらいの含蓄が詰まっていると思っています。

それはなぜか?この2つには、人生をちょっとだけ上質にしてくれる素敵な共通点があります。包丁研ぎと靴磨き、この2つの奥深さについて語らせてください。

モノとの対話がもたらす一手間が、切れ味と深みを生み出す

最近Youtubeなどの動画では、靴磨きはもちろん、包丁研ぎに関するコンテンツが高い人気を誇っているようです。

そうしたコンテンツのうちの1つでは、百円ショップで買った、お世辞にもよく切れるとは言えない安物の包丁を研ぎ、まるで魔法のように、職人仕様のような抜群な切れ味を誇る逸品に生まれ変わらせていました。

はっきり言って、包丁研ぎも靴磨きも面倒と感じてしまう要素は多いです。どちらにも専用の道具を揃える必要があり、手が汚れることも当たり前となかなかに大変です。

また、包丁研ぎは砥石に刃を当てる角度が悪いと、食材を切る大事な鋼を損なってしまいます。そして靴磨きであれば、シュークリームの色味を間違えると、途端に不恰好な見た目になってしまうことでしょう。

ですが、こうした厄介な側面に向き合い、対面しているモノへの一手間を惜しみなく注ぐと、今までとは一線を画す切れ味や、艶やかな深みが蘇ります。

モノというのは、注がれた時間を決して裏切りません。必ず、かけた手間暇に見合う姿を見せてくれるのです。

美しく、そして高い実用性を持って蘇るその作業には、ハマると抜けられない面白さがあります。ひと手間、ふた手間をかける奥深さに気づいた頃には、きっと次の包丁研ぎ・靴磨きの時間が待ち遠しくてしょうがなくなってしまうことでしょう。

職人のように物事へ没頭する時間は、今の自分を見つめ直す時間

できることなら、どちらもTVや音楽を消して、無音の中で取り組んでほしいです。すると、包丁と砥石とが生み出す心地よい金属音、ブラシやクロスと革靴で起こる擦れ音という、独特のBGMに包まれます。

こうした特殊な環境の中で、一つの物事に没頭する時間というのは、ネットやTVメディアなど、常に何らかの情報を得て、何かをしなければと急かされている現代社会にあって、みなさんが思う以上に貴重な時間です。

座禅は、姿勢と呼吸を整えることで、心の落ち着きや思考の整理、そして爽快感が得られるとあります。そして、ランニングも一定の姿勢とペースで走り続けることで、座禅と同じ効果が得られるといいます。そのため、ランニングのことを「走禅」と呼ぶようです。

靴磨き、包丁研ぎも、一定の動き、同じ動作を繰り返す作業です。すると面白いことに、慣れてくると次第に、靴や包丁と向き合いながら、頭の中の思考が整理されていくのを感じるのです。

終わった頃には、目の前にある美しく生まれ変わった道具とリフレッシュされた頭の中を前に、言いようのない爽快感を得られます。

まるで座禅のような上質な時間がもたらす効果は、今の自分を見つめ直す時間に最適です。

モノを愛する男は、かっこいい

包丁、そして革靴。日常の中で、この2つを全く使わない日というのはほぼないのではないでしょうか。常に使うというのは、常に目に入るということ。そうした道具たちに惜しみない愛情を注ぐのは、心に余裕がないとできません。

厨房に立ち包丁を持つ姿が様になっている男、スーツ姿で足元にはホコリ一つついていない靴が輝く男。こうした男たちには、そんな愛情が溢れています。だからこそ、彼らは美しく、かっこよく見えるわけです。

最後に、革靴のお手入れに欠かせないシューケアのポイントをまとめたページを載せておきます。ぜひ、みなさんもめくるめく時間に浸り、思い思いに没頭しませんか?

革靴のお手入れ~シューケアのポイント
http://www.kenford.jp/content/caring_for_leather_shoes/

筆者Profile
サトートモロー
出版業界出身の映画ライター。ライフスタイルに関するコラムや映画批評を執筆。
大のお酒好きですが痩せるために絶賛断酒中です(笑)
趣味:映画鑑賞・ウィンドウショッピング・格闘技
その他:外出時はオシャレで癖のある書店をよく探しています。
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